スキー
&
スノーボード
私たちが身体を洗ったり、スキンケアをするように
スキーやスノーボードにもお手入れが必要です。
基本的なお手入れにはワックスを使用します。
ワックスが必要な理由は大きく二つ。
◆大切な板を守るため
雪は氷の結晶です。
そのため氷の硬さで板を傷つけてしまうことがあります。
また、滑ることで摩擦が発生します。
丁寧に扱っていても、この摩擦が汚れを引き寄せてしまうのです。
ワックスを塗ることで、滑走面(ソール)を滑らかにし、摩擦や汚れや傷から大切な板を守ることができます。
さらに、オフシーズンにホットワックスを行うことでコーティングの役目を果たし、板の酸化を防ぐことも出来ます。
◆滑走性を高めるため
ゲレンデを滑っているうちに、摩擦や汚れが原因で次第に滑走性は落ちてしまいます。
板に傷や汚れがあると、そこに雪がひっかかって転びやすくなるのも事実です。
また、摩擦が起きるとそれがブレーキとなり、スピードが落ちてしまいます。
メンテナンスをしっかり行うことで
上級者は滑走性が高まり、高度な技に挑戦することができるようになります。
時折、初級者の方から
「ワックスでスピードが出過ぎるのが怖い」
「今のレベルではまだフルチューンは必要ない!」
という声を聞きます。
実際にスノーボードやスキーで、スピードがデメリットになることはありません。
滑走面に起きる摩擦抵抗による失速や、エッジの錆による引っ掛かりは、余計な力や意識を使ってしまうので、体力を消耗したり楽しさを半減させてしまい、結果的に上達を遅らせてしまいます。
軽い力で滑らかに進むライディングを一度でも体験すれば、スノーボードの魅力にもっと深く触れられると思っております。